2023729日~31

鹿島槍ヶ岳2889m

 

 鹿島槍ヶ岳は後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、その南の小平地には冷池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)キレットに出る。八峰キレットは日本三大キレットの一つである、その北側にキレット小屋がある。 今回は黒部ダムの玄関口扇沢から主稜線の種池山荘に登り宿泊、翌日、鹿島槍ヶ岳を目指し主稜線を登ってゆく。帰りは赤岩尾根を下ります。

1日目 山行 4時間26分 休憩 15分 合計 4時間41分

S柏原新道登山口11:53~13:27ケルン(柏原新道)13:32~13:42駅見岬13:47~15:00水平岬15:40富士見坂15:45~16:34種池山荘泊

 

2日目 山行 6時間51分 休憩 2時間1分 合計 8時間52分

泊種池山荘05:56~06:51爺ヶ岳南峰07:04~07:23爺ヶ岳中峰07:31~07:56爺ヶ岳北峰08:28冷乗越08:38~08:54冷池山荘09:15~09:23冷池山荘テント場09:24~10:39布引山10:50~11:54鹿島槍ヶ岳12:33~13:24鹿島槍ヶ岳北峰13:35~14:29鹿島槍ヶ岳14:36~14:48宿泊地泊

3日目 山行 4時間29分 休憩 10分 合計 4時間39分

泊冷乗越06:22~06:55白樺平07:48高千穂平07:49~09:40西俣出合09:49~10:55大谷原 登山口11:01ゴール地点G
 

 

 

1日目

登山口、柏原新道を出発。

 

今日の登りは暑い中、時間的にちょっときつい。

 

 

種池山荘まであと5分ほど、我々の賑やかさは熊にも届いている筈(^O^)

 

まだ満開ではなさそうです。ハナチダケサシ

 

石ベンチここは休まずスルーする。

 

ブルーベリーの実が・・道中何度かお目にかかりました。

 

下界の駐車場が見える。満車状態。

 

予定通りの時間で到着。

 

積乱雲今夜は1時間ほど雨が降る予報である。

 

1日目 特記事項 (岩田賢一)

 お昼前に登山口に着く。先ずは、体温を計り、標高差1,200mの種池山荘を目指す。気温が上がった中、柏原新道をひたすら登る。シャツの中で、汗が流れているのが分かる。最後の急登を登り切り、予定時刻に山荘に着く。

 

2日目

 

 

朝焼けがまぶしい。今日も天気に期待。

 

朝日が山頂から照らし始める。

 

朝5:00から朝食、食堂に爺ケ岳の詩が掲げてあった。

微かに霞んで見える富士山。

 

今日の天気も真っ青な晴天。お花畑が目を楽しませてくれる。

 

今日の目指す山は、鹿島槍ヶ岳。

 

種池山荘と立山連峰、劔岳。振り返るたび小さくなって見えるこの景色である。

 

槍ヶ岳の先っちょが見え始めた。

 

晴天直下の爺ヶ岳山頂は賑やかでした。

 

爺ヶ岳南峰頂上から望む鹿島槍ヶ岳

 

この山に降り積もった雪が溶けて谷間に流れていきやがて渓流にそして滝になり、日本海へ流れて行く・・ここは源流の地である。

 

爺ヶ岳中峰頂上、昨年とは反対方向から望む劔岳の姿も素晴らしい迫力である。

 

望遠で槍ヶ岳。また登りたくなる。

 

紫色の花。ヤマホタルブクロ

 

雲が沸き出てくる。

 

布引山山頂到着、おつかれさま。

 

ようやく鹿島槍ヶ岳山頂、南峰到着。笑顔で一枚。

 

今回、ライチョウとは5回遭遇。

 

鹿島槍ヶ岳北峰頂上到着。展望は素晴らしい今日一番の白い世界でした。飲料水の持ち分が少なくなり、分け合いながらの下山開始であった。

 

冷池山荘前の展望台では、鹿島槍ヶ岳を眺めながら想いにふけるそれぞれの登山者たちで賑わう

 

 

 

 

 

 

2日目 特記事項 (岩田賢一)

  本日も快晴。種池山荘から10分程歩いて後ろを振り返ると、なんと雪渓を抱いた剱岳がドーンと現れているではないか!しばし、見とれる。視線を左に向けると、昨年雨の中を歩いた立山三山も大きく姿を見せている。室堂から見るより、堂々としている。何度も歩いては振り返り、何度立ち止まったか分からない。爺ヶ岳山頂に立つと、富士山・南アルプスが雲の上に浮かんでいる。右手後方に視線を向けると、北アルプスのシンボル槍ヶ岳・穂高岳そして9月に登る予定の常念山脈まで見えている。感動! 鹿島槍ヶ岳に行く稜線には、色とりどりの高山植物が咲き誇っている。見慣れた花から、東北では見られない物まで、すごい種類である。綺麗なお花畑と立山連峰を見ながら、ようやく冷池山荘に到着。受付をして、いらない荷物をデポし、山頂を目指して出発。暑さの中、急登を一歩一歩登り、ようやく南峰にたどり着く。昼食を食べていると北峰に行く景色が一瞬で真っ白になってしまう。ここで、北峰に行く班と山荘に帰る班に分かれて、行動することにする。登って来る時も、2度雷鳥の親子が出迎えてくれたが、帰りも2度見送りに来てくれた。それも、道案内をしてくれている様に私達の登山道の前を2~3分歩いて見せてくれた。雷鳥の親子に、癒やされる。北峰グループも、無事到着する。

 

 

 

3日目

 

雲海の日が昇る、朝焼けが美しい。

 

冷池山荘と鹿島槍ヶ岳に別れのシャッターチャンス。

 

やせ尾根右を見ても左を見ても崖、左右一緒に見てもやはり崖!

 

 

西俣出合の標識。

 

砂防ダムを横切るトンネルの中は暗くて涼しい。

 

冷池山荘前で、今回の山行を一緒にされました方々です。見事なチームワークでした。

 

3日目 特記事項 (岩田賢一)

 今日も快晴で、昨日登った布引山、南峰、北峰が冷池山荘からもくっきりと見える。帰路の赤岩尾根は、分岐から直ぐに危険な赤いガレ場があり、慎重に下りて行く。鹿島槍ヶ岳をずっと見ながら、何度もハシゴ段を降り、つづら折りの坂道の高低差1400m以上もある行程を5時間で踏破。バスに着くと、及川さんが差し入れてくれた冷たい飲み物で喉を潤す。「美味しかった」ご馳走様でした。

 

⇓⇓⇓  以下の記録も見てください。 ⇓⇓⇓

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5778817.html

 

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