平成26年 6月8日・泉ヶ岳(1,172m)


今回の例会は、 泉ヶ岳・北泉ヶ岳への山行の予定であったが、大雨のため、北泉ヶ岳北東山麓の
桑沼・升沢林道散策に変更して実施した。
出発前に宮城方面は強い雨との情報で、とりあえず登山口まで行って、状況を見てその後の行動を決定する
ということで出発。笹谷のトンネルを抜けると大雨。高速道を走行中も雨降りやまず、一般道に降りてからも
見通しは暗い。泉ヶ岳駐車場で休憩時にも雨に濡れてしまう。桑沼周辺と氾濫原への入り口を見る程度なら、
雨の中でも可能ということで、再度車中の人に。車中から表コース登山口を確認してさらに桑沼入り口へ向かう。
林道は途中から舗装が切れ、悪路になる。雨に打たれた木々が林道に覆いかぶさっており、マイクロバスのフロント
ガラスをたたく。そのたびに思わず首をすくめてしまう。桑沼入り口の駐車場には、大雨にもかかわらず、先客
の車が数台駐車していた。


登山口の案内板

『登山口の案内板』
案内看板には、「太古の我が国では、東北地方を中心に独特のブナ帯文化、すなわち縄文文化が栄えていた。
・・・日本列島の中で3分の2以上がブナ帯に住んでいたといわれている・・・ここ桑沼地域のブナ、ミズナラ
の自然林や湖沼などを対象に・・・未来の生活に新たな活力を与える拠点となる縄文の森を整備した・・・」
とある。天気が良ければこの周辺の散策だけでもやってみたいと思った。。

 

挨拶

『三浦事務局長の挨拶 』
新入会員の紹介と今日の予定の説明のあと、雨具に身を固めて桑沼に出発。林道は川のように水が流れている。
広い立派な散策路は沼のような水たまりが出来ている。昼なお暗い鬱蒼とした森にみんなで傘の花を咲かせながら
散策。桑沼は霧の中に幻想的な趣をたたえている。周囲は梢が見えないほどのブナ・ミズナラなどの大木が生い
茂っている。大木の倒木も結構ある。

 

東屋

『東屋で』
東屋(あずまや)で小休止後、桑沼分岐に戻る。桑沼から北泉ヶ岳への登山道は崩落のため、通行不可とのこと。

 

Photo_4

『写真 D』
 氾濫原への道を確認すべく、林道升沢線を大倉山登山口まで進む。鬱蒼とした森の中、たくさんのタニウツギが
雨の中でけなげにピンクの明かりをともしている。登山道への分岐に立つ看板には熊の食痕が生々しい。
氾濫原では、山を流れ下った川が、下流になるほど狭くなり、やがて倒木の根元に吸い込まれて消えてゆく
(伏流地形)という不思議な姿が見られるとのこと。大倉山や氾濫原へのルートなどを確認し、又の機会に再挑戦の
思いを強くした。オオカメノキ・ラショウモンカズラ・などの花に、ホトトギスのさえずりに慰められ、駐車場に戻る。

 

記念撮影5

『記念撮影 』
降りしきる雨の中、全員雨具をつけて、雨具のCMのような記念撮影

 
  
  

情報によれば、北泉ヶ岳の雨量は、6月7日の18:00〜6月8日 18:00 までの24時間で、142mmを記録した
とのこと。すごい雨量でした。残念だったが、止むを得ない判断・結果だったかと・・・。
 安全第一!を考えての中止の決断をした次第でした。。  
 --*--
(6:20)山形出発、(7:03)泉スマートIC、(7:35)泉ヶ岳スキー場、(8:00)桑沼入口
(8:30)桑沼ほとりの東屋、(8:45)林道升沢線大倉山登山口、(9:33)桑沼入口へ戻る、(9:50)帰路へ
(10:20)泉ヶ岳スキー場、(11:00)泉スマートIC、
 
山形着 12:00 解散。

 

*** 写真撮影 : 三 浦  鐵 太 郎 and Izumi Komachi ***

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