今回の例会は1泊2日の日程で日本百名山の大菩薩嶺と天城山を登る計画です。大菩薩嶺は中里介山作の「大菩薩峠」、天城山は、川端康成の「伊豆の踊子」や歌手の石川さゆりの「天城越え」を思い浮かべる方が多いと思います。なお、天城山は、万三郎岳・万二郎岳等を総称しての名称であり天城山という山はないとのことです。例会前のシルバーウイークは好天に恵まれたものの例会出発当日の朝は雨で先が思いやられます。

コースタイム(=車移動 〜〜歩行)

月 日 コースと時間
9月26日 県庁5:12==(山形道)==(東北道)==安達太良SA(6:40〜6:50)==佐野SA(8:32〜8:49)==首都高流入9:24==(中央環状線)==(中央道)==石川PA(10:35〜10:45)==勝沼IC11:30==上日川峠登山口(12:10〜12:25)〜〜福ちゃん荘12:55〜〜雷岩14:06〜〜大菩薩嶺(14:17〜14:23)〜〜福ちゃん荘15:25〜〜上日川峠登山口(15:49〜16:04)==(中央道)==(東名)==(伊豆縦貫道)==大仁ホテル19:12
9月27日 大仁ホテル7:31==(伊豆スカイライン)==天城高原ゴルフ場(8:21〜8:40)〜〜万二郎登山口(四辻)9:00〜〜涸沢分岐点(10:42〜10:47)〜〜万三郎分岐点11:43〜〜万三郎岳(11:53〜12:15)〜〜 石楠立(12:50〜12:56)〜〜馬の背13:23〜〜万二郎岳(13:46〜13:50)〜〜天城高原ゴルフ場(15:02〜15: 25)==(伊豆スカイライン)==(圏央道)==(東北道)==羽生PA(19:44〜20:07)==那須高原SA(21:18〜21:32)==(山形道)==県庁23:40

 

26日 登山ルート


 


会長より、コースの説明。



山小屋『福ちゃん荘』です。皇太子殿下もご休憩されました。

山グッズ、飲み物、と色々売ってます。

28年間新聞に連載された、未完の一大長編小説『大菩薩峠』の舞台はどうでしょうか。


休憩タイム。

大菩薩嶺の山頂にて。
時間が掛かりすぎました。残念ですが周回を諦め、ピストンに切り替えます。

 































これまでの例会から、てっきりバイキングと思っていました。
到着も遅れて、食事時間も短くなるのではと心配していましたが、
一人づつのカイセキ料理! ゆっくりいただき、役員さんに感謝してご馳走様でした。



26日 特記事項
  大菩薩嶺
  誰しもが大菩薩峠から見える富士山の絶景を期待し一路大菩薩嶺に向かいます。出発して南下していく途中で関東圏に近くなった頃から雨は上がったものの空は相変わらず曇空です。中には、明日登る予定の天城山を期待し車中で「天城越え」を歌う女性会員もおり大いに盛り上がり車中は笑い声に包まれます。途中首都高に入りますが予想以上の渋滞により1時間近く遅れて登山口に着きました。登山前に会長から、時間の関係から予定の大菩薩嶺から大菩薩峠を経る周回コースでなく大菩薩嶺の往復コースを考慮する。それは山頂について判断するとの挨拶があり出発します。しかし空は曇天に加え濃いガスのため眺望がききません。登山道は整備されているものの雨に濡れ泥のため滑りやすい状態です。途中皇太子殿下と雅子妃殿下がお休みになったという福ちゃん荘を脇に見て針葉樹林帯の中をひたすら登り、雷岩に至りますがやはり眺望は出来ません。S会員から心で念ずれば見える。あちらの方が富士山だとのアドバイスに失笑が漏れます。雷岩から大菩薩嶺まで10分ということで休憩もそこそこに一気に山頂を目指し、大菩薩嶺に至ります。山頂で記念撮影をし、時間の関係から元来た道を下ることとします。山からの眺望が出来ず残念だったものの、念ずれば通じたのか、出発してまもなくの宿泊先に向かう峠の車窓から、一瞬ではあるが富士山頂が眺められ車中に歓声と拍手がわき起こります。その夜はホテル側の配慮により、入館時間が大幅に遅れたものの終了時間を延長していただき、飲み放題の料理に親睦を大いに深めます。







27日 登山ルート










ホテルの前にはHarley-Davidsonがズラッと並んでました。

2日目 会長より、天城山の説明です。
 

縦走なら7時間。周回コースなら5時間を見てください。


ヒメシャラの木
コーティングされたような不思議な木皮は、雨に濡れて光沢を発しています。
樹木の美肌コンテストがあれば、シャラ 青桐 白樺がベスト3に入るとか。
当会にも、美肌コンテストがあれば…。



カントウヨメナ(関東嫁菜)
由来は、ヨメナは食べてもおいしいので「嫁にも食べさせる」の意味から。
ただ、写真のカントウヨメナは美味しくないとか。

  

トリカブト(鳥兜)
名の由来は、花が衣装の鳥兜、烏帽子に似ているから。
花、茎、葉、根すべて有毒で、根は猛毒。

 

 

『天城山山頂』の広場でお昼をいただきましたが、時間は遅れてます!





一等三角点
三角点は一般的に眺望の利く場所に設置され一等三角点は970点余りに上るが、その中で風格のある山容、優れた眺望、高い知名度、さらに概ね標高1,000m以上で登りがいのある山が選定された。
                                                    ウィキペディアより




今回の参加メンバーです。





ぬけおち(えぞはりたけ)




 1957年、ラストエンペラー愛新覚羅溥儀(アイシンカクラフギ)の姪、愛新覚羅慧生(エイセイ)が、
同じ学習院生と天城山中で心中した事件(当時の報道)がありました。
このヒメシャラの木達は、そんな悲しい物語も見てきたのかもしれません。




ゴルフ場から登り始め、ゴルフ場に戻ります。この景色は、違う血が騒ぎ出す会員も。


27日 特記事項

  天城山
  今日こそはと期待したもののあいにくの曇天と濃いガスです。今回はよほど我々一行を恥ずかしいのか空も景色も顔を見せてくれません。恨めしくもなりますが考えようによっては、山行はいつも我々の思いどおりにはならないものだとあきらめもします。登山口に着き、出発前に会長から、「伊豆の踊子」と「天城越え」の話と大昔はこの伊豆半島は島であったが、地殻変動などの影響により日本列島にくっついた火山の半島であるとの説明があります。昨日同様、登山道は整備されているものの雨のため登山道は泥になっておりスパッツを履く会員も多くおります。また、途中から雨模様になり雨具を着る会員もおります。登山開始からまもなく万二郎登山口(四辻)にいたりそこから時計と反対回りの万三郎岳を目指します。今日も樹林帯の中をひたすら登ります。そんな中でも山形では見られないヒメシャラの大木に目を奪われます。登山コースはシャクナゲコースと銘打っているだけに花の季節は終わったものの石楠花の木が目につきます。また、ブナの樹林帯やカントウヨメナやユウガギクの白い花、トリカブトの紫の花が咲き乱れコアジサイも目につきます。そして、馬の背にはアセビのトンネルになっております。今回の例会には32名と多くの会員が参加し、さらに、悪路、悪天候なども重なり予定のコースタイムが大幅に遅れたため帰路は、渋滞が懸念される首都高でなく、圏央道を利用することにします。それでも、県庁に到着したのは、午後11時40分となりました。今回の山行は終始悪天候に悩まされましたが、それでも全員事故もなく百名山2つを登ったという満足のもと楽しい山行でした。




***  写真撮影 : 大瀧  ***



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