栗駒山は、秋田・岩手・宮城県の3県にまたがる山である。人気はあるが百名山ではない。2008年6月14日、栗駒山は岩手・宮城内陸地震による土石流で倒壊し未だ6名もの不明者がいる。また駒の湯では土石流により7名の命が奪われた。数年後には登山も許されるようになり登山客も戻ってきている。このたびは、御沢コースから栗駒山を目指したい。下山は、中央コースを通ってイワカガミ平に下山する。帰宅時に、土石流で倒壊してしまった旧駒の湯の跡地を見下ろし、慰霊碑の前で哀悼の誠を捧げる予定でおります。

 

コースタイム

 月 日  凡例) ~~歩行 ==車移動
9月24日 県庁  5:05==長者原SA 6:45==登山口 7:50~~御沢出合 9:10~~大日沢出合 11:40~~12:55 御室下のお花畑(昼食)13:30~~御室 13:45~~須川分岐 14:50~~15:15 山頂 15:20~~16:25 いわかがみ平 16:40==長者原SA 18:05==県庁着 19:30

 

 

 

登山口の案内板 「御沢」を「石飛八里」と記している

 

会長挨拶「栗駒山は、会行事としてこれまで4コースを通っており、今回の表掛コースは5番目となる。沢へのドボンを12回は覚悟して」

 

登山口出発

 

御沢まではルンルン気分!

 

いよいよ御沢に 水量が意外に多い

 

大きな石を乗り越え、何回も沢を渡る。ロープを数回使用した

 

あそこがいいよ!

 

沢の中間地点で休憩

 

渡れるかな

 

御沢からの分岐点で一息。標高差200mの沢登りに、2.5時間費やした

 

稜線へ。急なところも

 

 【昼食風景】何人かでワイワイ食べるのもよし。一人で食べるのもよし。奥さんの下でないと食べられない人もあり

 

御室。この付近、道が不鮮明

 

山中の登山案内板には、今回登った表掛コースは「通行できません」と表示されていた

 

霧で回りが全然見えず、すぐに中央コースを下る

 

イワカガミ平

 

特記事項

栗駒山は、会員の方なら何回も登った事があると思われるが、今回の御沢(表掛)コースに行った方は少ないと思う。 出発前に、会長より挨拶がある。今日の表掛コースは、2008年の岩手宮城内陸地震で閉鎖になり、5年後の2013年に再開したとの事。登山口は標高800mであり、山頂までは800以上の標高差がある。そして、沢が200mあり気を付けるよう注意があった。
 登山口は、刈払いがされ、ブナ林帯を順調に御沢まで行く。沢に出ると一気に景色が開け、そこでしばしの休憩。ここから「石飛八里」といわれる、本格的な沢歩きが始まる。巨レキの沢のルートを探しながら登る。ワクワクして楽しい。10数回の渡渉を繰り返し、水の洗礼を受けながら、会員の手助けを借りて、大日沢出合までたどり着く。 沢の最上部のハシゴ滝から、左の巻き道のロープを登ると滝の上部に出る。平坦なせせらぎを通り過ぎるとダケカンバの林が広がり、ロープのある急斜面が数か所ある。登りきると草原が広がり、気分も爽快だ。もう、すっかり秋の装いになったお花畑で昼食を取っていると、下方からガスが上がって来る。 御室の直下には、チョウジギクやシロバナトウウチソウ等が咲き乱れる。 御室の岩壁から虚空蔵十字路を目指す。登山者が少ない為、ルートが判りにくく苦労をするが、無事、須川分岐に着き一安心。 紅葉が始まった山頂で記念写真を撮り、すぐに、こまくさ平へ下山する。 登りの御沢コースが7時間25分、下りの中央コースが1時間05分。 同じ山でも、コース取りによって、ずいぶん時間が違う事を改めて思い知らされた。               

 

 

 

 

*** 写真撮影 : 大 瀧 秀 人 ***

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