黒伏高原から仰ぎ見る南壁と呼ばれる安山岩の壁で、高度差は300m、幅800m垂直の壁です。黒伏高原登山口から村山野川に下り仮設の吊り橋を渡る。この先黒伏山の南麓をトラバース。遅沢分岐からロープの張られた急登を過ぎると南壁の頭に出る。高度感抜群の断崖で箱庭のような黒伏高原が俯瞰できる。黒伏山山頂は灌木で眺望が良くない。白森山頂で昼食後、銭山、福禄山の稜線歩きは展望が期待できる。美しいブナ林を下山するが、登山口手前には急坂の岩場もあり十分注意しましょう。

 

 コースルート

 

コースタイム 

月 日 コース(時間)  …… 歩行   == 車移動
6月15日 県庁6:00 == 山交ビル6:10 == R13 == 天童わくわくランド6:33 ==R48(関山街道)6:45 ==高崎地区からジャングルジャングル方面へ 6:56 == 黒伏高原P 着 7:10    登山開始 7:39 …… 登山口案内板 …… 吊り橋 …… 大平登山口 7:47 …… 休憩( 8:17 ~8:24) …… 休憩 (9:00 ~9:10) …… 遅沢分岐 9:25 …… 小休憩 (10:15 ) …… 南壁分岐 10:31 …… 黒伏山山頂着 10:52     下山開始 11:15 …… 南壁分岐 11:51 …… 遅沢分岐 12:00 …… 休憩 12:45(行動食をとる) …… 下山 13:45 (車中昼食休憩)帰路バス発 14:20 == R48へ 14:45 == わくわくランド15:10 == 給油 15:25 == 県庁着 15:45

 

 

 

レインウエアの花が新緑に映える

 

遅沢分岐からブナ林の中、急登の連続

 

黒伏山山頂を極め満足感の笑顔

 

大平黒伏コース登山口~矢印方向が黒伏山、直進すると柴倉コース

 

黒伏山のピストンに変更し、下山も滑り易く仮橋にたどり着く

 

案内図をよく見ていくとこの先にある矢印が良くわかる

 

仮橋は敷板が狭い~吊り橋のように揺れないので安心

 

 

特記事項

 東根市のスノーパークジャングルジャングルの対岸に聳え立つ黒伏山を目指す。南壁は東北最大のスケールを誇るロッククライマーの聖地として知られている。昨年度の学習会講師・K2登頂の偉業を成し遂げた飯沢政人さんは、K2登山のため厳冬期にこの黒伏の南壁でトレーニングを重ねたとのことであった。 黒伏山には一般登山者の楽しめるコースがあり、今回は白森・福禄山・柴倉山分岐を周回するコースの予定。しかし、前日の天気予報は大荒れ・大雨の予報。夜半よりの雨でキャンセルが続出、気分は盛り下がる。出発時点では小雨、とにかく登山口まで行って判断ということで出発。ネットの天気予報が山形に雨雲接近と注意喚起している。現地についてみると、雨雲が垂れ込め、黒伏山南峰の大岩壁も望めないが、小雨程度で登れなくもなさそうと、黒伏山までのピストンで実施することになった。
 会長の挨拶の後、黒伏高原登山口出発。村山野川に架かる吊り橋を渡る。太平登山口からは本格的な登山が始まる。のっけからの急登の後は比較的になだらかなカラマツの樹林帯を進む。雨ではあるものの、樹林帯ではさほど気にならない。しかし足元はぬかるみがあったり、大きい石を渡っていくところに穴が開いていたり、トラバース状のルートは滑って谷に落ちるのではないかと緊張を強いられる。しばらく進むとブナ林に変わる。雨に煙るブナ林は幻想的で美しい。見通しがきかない道のりは果てしなく、分岐までがやたら長く感じられた。道の辺のタニギキョウ・ラショウモンカズラなどに少し慰められる。分岐からは多少のアップダウンの後、ロープが張ってある急峻な道になる。息も絶え絶え、ロープを頼りに必死に登る。やっとの思いで稜線に出ると南壁の頭。左折して眼下に絶景が広がるであろう稜線を頂上へ。強風も吹きはじめる。足元にイワカガミ・ツバメオモト・ギンリョウソウ・ユキザサ・ミヤマカタバミなど見え始めた。先頭グループと離れてしまって不安になるが、程なく山頂着。いつもならば山頂でのお弁当開きが待っているのだが、雨が降って寒さも加わり、長時間の山頂滞在は困難ということで、写真撮影の後にすぐに下山開始。周回コースを進もうとの声もあったが、同じルートを下山。途中遅沢分岐から遅沢コースを下るという案も出されたが、結局登りと同じコースをひたすら下山。途中、南壁の頭方面へ進み、展望を楽しんだ人もいたが、大岩壁の上からの絶景はわずかに望めただけだった。急坂で滑るロープ場の下りは慎重に歩を進める。ロープ場を離れてからも滑りやすい泥んこ道で足を取られて転んだり、緊張の糸は張り詰めたまま。昼食も取らず、ひたすら下り続け、途中では「はらへったー!メシ!!」などの声が上がった。ザックを背負ったままでも口に入れられる行動食が必要だった。下山口近くで電波塔のようなものが見えた時には、心底ほっとした。 下山後、バスの中でお弁当開き。ホッとする。雨中、ひたすら急登を登りつづける修行のような山行で、全員無事帰還できたのがなによりであった。

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