大東岳は、蔵王連峰と船形連峰のほぼ中間にあり二口山塊を形成し、その主峰的存在の山である。この山に源を発する二口渓谷は、姉滝、白糸ノ滝、雨滝など多くの滝を懸けており、景勝地としても知られる。山頂は南側に傾斜した広い台地状で、北に船形連峰や面白山、西に月山や朝日連峰、南に蔵王連峰の展望に期待する。下山は樋ノ沢コースを予定し、周回コースを計画した。

 

 

 

 コースルート

コースタイム

月 日  凡例) ==マイクロバス、~~歩行
11月9日 県庁6:05==山形蔵王IC==川崎IC==秋保大滝駐車場7:13==二口温泉登山口7:38~~登山道復帰8:29~~五合目9:54~~七合目10:30~~山頂11:33(昼食)12:09~~樋ノ小屋13:56~~登山口16:15==県庁18:05

 

 

 

眩しい朝日の中、準備をします。

 

この時は、一日良い天気になると思っていました。

 

こまめに看板が出ています。

 

度々渡渉が出てきます。

 

やっと五合目。ここから稜線歩きです。

 

穴戸沢林道は、微かな踏み後は分かりますが、下刈はされてないようです。

 

ここから「鼻こすり」の急登が始まります。

 

看板が、励ましてくれます。

 

遥か、仙台の先に太平洋が見えます。

 

山頂で、昼食です。ここまでは、予定通りの時間。

 

健脚の上級コースを覚悟で参加の面々。

 

山頂から裏コースに向かうと、弥彦ころばし。

厳しい下山コースです。

ころびませんように。 

 

ここは、横に歩きましたが、真っすぐ下りが続きます。

 

樋の沢避難小屋。今日、この小屋に4人で泊まる方々が焚火をしてました。

ここからの「裏コース」6.2㎞が長かった

 

何ヶ所か、鎖場がありましたが、今日は余裕のメンバーばかり。スムーズに流れます。

 

紅葉を見る余裕です。

 

崩落した橋の土台だけが残ってます。 

 

長いコースを終えた、この瞬間が、至福のひと時ですね。

 

 

特記事項

 久しぶりの快晴で朝日が眩しい。二口温泉登山口で三浦さんから「この辺は6つの峠があり複雑なコースだ。」との説明を受け出発。小行沢沿いの表コースに入り渡渉するが、若干山道から外れたようだ。基本どおり元の場所に戻り、確実に山道を確保する。立石沢に沿って何度か渡渉し高度を上げていく。杉の緑、ブナの黄、もみじの赤などまさに錦絵のようだ。落ち葉の厚い絨毯をサクサクと音を出しながら歩くのは秋ならではの光景だ。
登山道は、場所名や分岐(英語も表示)、方向、距離を明示した標識があり、良く整備されている。五合目の尾根に出て休憩後、こぶし平の平坦部を歩くのは気持ちが良い。鹿内林道分岐付近は木々が落葉し、見上げると毛細血管のようだ。七合目では右手に太平洋が見える。いよいよ胸突き八丁の九合目は、鼻がこすれるほどの急登が待ち受けている。山頂に着くと霧雨で風がとても冷たく寒い。雲が厚くなり月山や朝日連峰等の展望は利かなかった。
昼食後下山開始。途中、急坂の鎖場が数ヵ所ありスリル満点。樋ノ沢避難小屋では火を焚いてキャンプの準備をする人もいた。青空も出てきて大行沢に沿い裏コースを下る。沢の水が透明できれいだ。ブナ林帯の長い下りでは、もみじの葉の赤や黄色のグラデーションに目を奪われる。裏磐司展望台から見る垂直に切れ立った大きな磐司岩は圧巻だ。梯子滝など大小の滝を愛でながらようやく登山口に到着する。
本例会は大東岳を周回する長時間のコースだったが、紅葉に彩られた木々に沢や巨岩の絶景を眺めることができ、深まる秋を堪能した。

 

 

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