平ヶ岳は稜線がなだらかに見えるものの、道程が長いため、軽く見てはいけない山。頂上には
池と湿地が広がり、平坦な広場が現れる。頂上から 30~40 分の地点では、「玉子岩」と呼ばれる
珍しい巨岩を見ることができる。土台の上に玉子型の岩が乗っているように見えるが、これらは
ひとつの花崗岩が風化されて残ったもの。危険なため近くまで行くことはできないが、遠くから
でも地球の神秘を感じることができる。
山頂付近は湿地で池塘が多く、チングルマ、ミツバノバイカオウレン、オノエランなどが白い
可憐な花を咲かせる。池塘の中にカワモズクが生育。平ヶ岳はよく、日本百名山の中でもアクセスの悪さや登山そのものの大変さから「日帰最難関
の山」として知られる。
日本百名山日帰り最難関の山、この表現は若干言葉足らずというか、厳密には正しくありませ。日帰りすることがもっと困難(というかほぼ不可能)な日本百名山は他にも沢山存在します。
正確には「日帰りしか選択肢の無い最難関の日本百名山」です。平ヶ岳の山中には山小屋もキャン
プ指定地も存在せず、往復22km累積標高1850mを日帰りで歩き切るしか選択肢はありませ
ん。クラシックルート呼ばれている正規ルートは一つだけなので必然的に苦労を伴う登山になりま
す、その他プリンスルートと呼ばれるルートが有ります、プリンスルートとは今の天皇が皇太子の
時 1986 年に平が岳に登る時に林道や登山道が整備され、現在は林道を許可された車両しか通行でき
ない為一般車両が登山口まで行けない状態です。
我々は今の天皇と同じこのプリンスルートを使い平ヶ岳に登頂する計画です。
7 月6 日に魚沼アルプスを縦走し、美人の湯と呼ばれる銀山平温泉の旅館【湖山荘】に宿泊、翌
7 月 7 日、ホテルの送迎バスにてプリンスルートの登山口に送ってもらい平ヶ岳を目指します。再び
銀山平温泉に戻り我々のバスに乗り換えして帰郷します。
【当日の主な行程】 6 日 4:53県庁 =山形上山 IC=南陽高畠 IC=5:43 道の駅いいで 6;05=7:25豊栄PA= 7:48 黒崎 PA8:15=小出 IC=9:03 響きの森公園(トイレ)9:21~10:03一本杉~ 11:34 鳴倉山(昼食)~13:41鳴倉沢登山口下山=14:30銀山平湖山荘着 7 日 3:40銀山平 出発==4:50 登山口到着(仮設トイレ3基)5:20スタート~池の岳~ 9:11平が岳 (昼食)~10:31玉子石~13:28登山口着=15:20湖山荘着=小出IC= 16:05川口=17:04 黒崎 PA=荒川胎内 IC=18:10道の駅関川=19:08道の駅いいで= 南陽高畠 IC=山形上山 IC=20:05 県庁 |
今回のメイン新潟の日本百名山の平ケ岳、奥深い山で知られ会員で登られてる方も多くない。 | ||||||||||
本日参加者バス満員の24名。 会員のリクエストを叶えるため なんとか当会でも登り切れるであろう | ||||||||||
プリンスルート(中ノ岐コース)での事務局長計画。 | ||||||||||
(1日目) | ||||||||||
定刻5時県庁スタート。高速道路も延伸して、予定時刻前に響きの森公園登山口に到着。当地は前日雨が降った | ||||||||||
のだろうか、バスを下りると、じとっとしてほとんど湿度100%の状況、おまけに無風。登山開始直後から、額に | ||||||||||
大粒の汗をかく。ほどほどの急登を登って最初のピーク、一本杉に到着。湿度で体力そがれ、いつものおしゃべり | ||||||||||
も自嘲気味。いくつかアップダウンを経て次の鳴倉山到着、気温と湿気でもう全身汗びっしょり、遅れたのでここで | ||||||||||
早めの昼食。 | ||||||||||
少し休んで体力回復するも、あとは下るだけと思っていた方も多く、縦走はあとピーク3つと聞いて、うそーっと | ||||||||||
溜息まじり。体調不良者も出たことから、役員より急遽エスケープルートで下山を提案し、皆さん同じ気持ち | ||||||||||
だったようですんなり変更決定。思ったより整備された鳴倉沢コースを無事下山。いつものブルーシートが | ||||||||||
見えてホッとする。あまり疲れを残さず明日がある、明日があるさと無理をしなくて結果正解だった。 | ||||||||||
山形ではあまり見かけない別格の長いトンネルを抜けて予定より1時間半早く銀山平湖山荘に到着。 | ||||||||||
さっそく温泉で汗を流し、ビールで乾杯!気力体力すぐ回復(笑)。夕食後ご主人より平が岳コースの説明があり、 | ||||||||||
明日の3:45バス出発時間決定。部屋に戻り飲み直すも早めに就寝。予報通り夕方から結構な雨が降った。 | ||||||||||
(2日目) | ||||||||||
3:00に起床、会長が腰を痛めたらしく辛そう。バス道は後半予想以上の凹凸で、時々滝の流れを突っ切るなど | ||||||||||
実にスリリング。時々大きくバウンドしてうたた寝してもいられない。1時間半かかってようやく登山口到着。 | ||||||||||
トイレを済ませ、点呼をしてスタート。しばらく行くと沢の渡渉があって、簡易の橋をわたっていよいよ | ||||||||||
400m直登の急登にアタック。途中にところどころ看板があって、登山者の気持ちを考えた叱咤激励の文章 | ||||||||||
が並ぶ。途中の五葉平で休憩して、引き続き急登を登っていく。気力がなくなりそうな頃ようやく木道が現れ、 | ||||||||||
期待していた天空の楽園スタート、やっぱり素晴らしい。景色に癒されながらもスピードは緩めず短時間で | ||||||||||
池ノ岳を踏んで、足早に平ケ岳に向かう。帰りのバス時間が予定ぎりぎりの12:30のため、あまりのんびり | ||||||||||
できないのが実に残念。本日開山日ということでたくさんの登山者。三角点で記念撮影しお昼をして | ||||||||||
湿原の方にも足を運ぶ。雪の残る北アルプス、遠くに富士山も見えていい景色。 | ||||||||||
分岐からすぐの玉子石に寄り下山開始。急登の下りは時々渋滞が起こり、このままではバス時間に間に | ||||||||||
合わないため、古沢副会長含む健脚4人衆を先発隊に送り出し、余裕でバスに間に合うサンキュー。 | ||||||||||
ご褒美はお風呂。おかげで本隊は安全一番無理ないペースで下山することができた。下山口できゅうり一本漬け | ||||||||||
をごちそうになり、登山靴の泥を落として、バスに乗り込む。再び揺られながら無事湖山荘到着し山形に向かう。 | ||||||||||
帰りの会長のまとめでは、熱中症対策について語られ、甘く見てはいけないので今後この時期の低山に | ||||||||||
ついては再検討も必要との話があった。参加者の皆さん、お疲れさまでした。 |
魚沼アルプス縦走
スタート 今回も大活躍の最年少会員 | |
湿度100%
最初のピーク 一本杉到着
ここまでがんばりました。鳴倉山登頂
本日2座目 鳴倉山 579m あとはとっとと帰ります。
鳴倉沢登山口に下山、湖山荘到着
すぐに元気回復
おいしい、お酒も進む
2日目 腰は痛いが、平ケ岳に向け元気にスタート
あちこちで叱咤激励
ようやく五葉平で休憩 左が中ノ岳、右が越後駒ヶ岳、八海山と併せて
越後三山と呼ばれる
もう少しだ、がんばれ! ようやく木道
楽園
池ノ岳 姫ノ池
再び楽園
燧ケ岳がこんなに近い
ついに平ケ岳(2141m)登頂 プリンスルートも十分きつかった
楽園で弁当開き
北アルプスも富士山も見える
玉子石で
光ゴケも見て無事下山!
魚沼アルプスで見た花々 :大 オカトラノオ、小右ネジバナ、
クリの実、コメツツジ、ナツハゼの実、ノギラン 他
平ケ岳で見た花々①: 大 タテヤマリンドウ、
小右 アカモノ、ゴゼンタチバナ、ウラジロヨウラク、マイヅルソウ、
イワカガミ、イワナシの実
その②:左上下2つ ヒメシャクナゲ、右 クリンソウ、イワカガミ、
チングルマ果穂、他ワタスゲなど
魚沼アルプス、平ケ岳とも今回がはじめてのよう
→2008年8月に平が岳・八海山を実施しておりました(10/17修正) 画像はなし
周辺の山では 燧ケ岳( 最近では2018年)は こちら
巻機山は2011年データなし