9月28日(土)~30日(月)
八ヶ岳・赤岳(2899m) 

長野県 体力度 中級 28 日 歩行時間3:25 歩行距離5,3km
危険度 上級 登り475m 下り178m
29 日 歩行時間7:00 歩行距離7.8km
登り1097m 下り59 1 m
30 日 歩行時間4:10 歩行距離5.5km
登り35m 下り1238m

 

八ヶ岳連峰は、蓼科、霧ガ峰、美ガ原高原を合わせて 1964 年に指定された「八ヶ岳中信高原国
定公園」の一部を占め、南北およそ 30km、東西 15km におよぶ山岳高原地帯で、その主峰は標高
2899m の赤岳である。山名の由来については諸説があるが、多くの峰々の連なりと理解し、八峰を
特定することは避けた方がよさそうだ。
南北に長く連なる八ヶ岳連峰は、山容や地域の特性などから、一般に夏沢峠以南を「八ヶ岳」
あるいは「南八ヶ岳」、以北を「北八ヶ岳」と呼んでいる。
連峰の生成は、本州中央部を南北に走っているフォッサマグナ(中央構造線)に沿って連続的
に噴出した火山が合体したものである、最初に噴出したのはおよそ 300 万年前とされている。
北八ヶ岳の山々は、山頂部は比較的なだらかな峰が多く溶岩流や溶岩円頂丘などをよく残してお
り、山麓部はひだ状に開析された火山麓が広がる。樹林帯が山稜近くまで続き湖沼も点在する。
一方、南八ヶ岳の山々は、山頂部は侵食作用によって切り立った峰が連なり、山麓部には巨大な
扇状地が取り囲んでいる。南八ヶ岳には急峻な地形を利用した日本有数のロッククライミングの
岩場があり、また冬場は氷瀑のアイスクライミングでも知られる岩稜が中心となっている。
今回の登山コースは主稜線を北から南へ縦走。北八ヶ岳の苔で有名な白駒池をスタートし黒百合
ヒュッテに宿泊、北南八ヶ岳の境目の夏沢峠を経由して南八ヶ岳へ、最高峰赤岳にある頂上山荘に宿泊、
翌日に地蔵ノ頭から地蔵尾根を下り行者小屋へ、そして美濃戸登山口に下ります。
(28 日)5:00 山形駅西口 ==山形上山 IC== 道の駅米沢==大谷 PA==
佐久平 PA==八千穂高原 IC==11:10 登山入口 12:10~12:35 白駒池(昼食)12:30
~ 高見石小屋~高見石~13:40高見石小屋~16:15 黒百合ヒュッテ
(29 日) 6:30黒百合ヒュッテ~7:45東天狗岳~8:558:55箕冠山 ~9:30ヒュッテ夏沢
~10:55硫黄岳~11:25硫黄岳山荘~13:05横岳~14:50赤岳展望荘
(30 日) 頂上山荘 5:45~ 地蔵ノ頭~ 行者小屋~10:40 赤岳山荘駐車場
10:55 尖石(とがりいし)温泉 縄文の湯(入浴)=
白樺湖観光センター(昼食)==佐久中佐都 IC== 甘楽 PA==19:10 道の駅米沢==
山形上山 IC==20:00 山形駅
 
【1日目 9月28日】
山形駅西口5:00出発、今回の参加者は女性10名、男性12名、合計22名。
天候は曇り、八ヶ岳一帯の予報も曇り、メルヘン街道を進むにつれ渋滞の心配もあったが
、予想に反して、渋滞が緩和されていた。そのため予定の登山口を変更、昼食の予定地で
ある白駒池に近い白駒池入口から上り始めることにする。
12:10登山口を出発、間もなく苔の生い茂ったもののけ姫の森林の様な雰囲気の中を歩く。
なだらかな勾配なので、準備運動に丁度良い感じだ。程なく白駒池に到着、12:35池のほとり
で昼食タイム。霧の白駒池の風景を堪能して12:50次の目的地高見石へ出発。
13:40高見石小屋に到着、名物の揚げパン5個セットで1000円也。希望者が食す。小屋裏
の岩場を登り雄大な白駒池一帯を眺める。一瞬霧の合間に白駒池を見ることが出来た。
各々岩の上で記念撮影をして楽しむ。
14:00、次のピーク中山(2496)に向けて出発。15:25中山の展望台に到着。辺りは
岩ゴロ一帯で幾つものケルンが建てられていた。50m程戻り分岐点を中山峠方面へ向かう。
峠一帯の東側は切り落ちた崖である、あの世への近道である。気が抜けない。
16:15宿泊予定の黒百合ヒュッテに到着。チェックインの前に記念撮影を済ませる。
夕食は17:30からなので、それまでの間はお決まりのワイワイガヤガヤの宴会でした。
【2日目 9月29日】
5:30朝食、各自選んだ卵か納豆を主体にしたおかずでエネルギーを充填する。
予定より早目の6:30スタート。今日のルートは危険がいっぱいなので皆さん気合が入って
いる。昨日とは打って変わって岩の多いアップダウンの急登が続く、  
標高も2500mを超えているので空気も薄い。深呼吸をしながら息を整え水分補充と体調管
理しながら登る。7:45東天狗岳山頂(2640m)に到着。思っていたより険しいコースだと言い
ながら皆さんまだ余裕を笑顔に変えるのでした。8:55箕冠山(みかぶりやま)到着
9:30ヒュッテ夏沢到着、小屋は締切、トイレも締切使用不可、しばし休憩。
硫黄岳へ向けて急登が続く、景色は白一色だが、辺りを見ている余裕が無い。
相変わらず岩の多いガレ場だが平たい石が登山道に敷かれているように見えるがよく見
ると周りは平べったい石だらけだ。左側(東側)は崖っぷちで悪天候時は要注意だ、間も
なく10:55硫黄岳に到着。やはり山頂に立つと喜びひとしおだ。
 11:00赤岳に向けて出発。この先は一旦下り硫黄岳山荘に向かう。途中歩荷のお兄さんと
すれ違う。見てるだけで腰が痛くなる。11:25硫黄岳山荘到着、山荘内は10名分位の広さ、
外の登山道脇の石垣等フリースペースにて黒百合ヒュッテで作ってくれた弁当を食べる。
味は良いのだが残念、御飯が固い。
12:00午後の部、行動開始。横岳へ向け出発。12:45右手側(西側)に大同心が見えた、
間もなく小同心も…ロッククライミングで有名な場所。
相変わらず危険な岩場のアップダウンが続き疲れも出てきたところだがようやく、13:05横岳
(2829m)到着。やはり山頂は気持ちが良い。13:15次のピーク三又峰(2825m)へ向け出発。
険しい岩場と梯子を下り、間もなく三又峰に到着、ここからまた急な岩山の鎖場を下り続
いてトラバース、一歩間違えれば滑落の危険な場所が続き心身共に緊張を覚える。急峻な
岩場のアップダウンを繰り返し14:45地蔵の頭に到着、誰か居る?と思いきや赤いおべべ
のお地蔵さんが待っていてくれた。
明日はここから行者小屋方面へ下ることになるが覗き込むと…崖である。南方を見ると、
もう赤岳展望荘と赤岳の姿が見えている。14:50岳展望荘着、小休止していよいよ赤岳へ
の登りが始まる。15:00赤岳へ歩き始める。最初はガレ場のジグザグである。
続いて岩場の急登、鎖場が続く、雨が降っていないので良かった。そして涼しくて良かった。
それでも四つん這いになりながらの岩登りである。
全身の筋肉が悲鳴をあげて、疲れもピークに達する。歩幅を狭くしゆっくり登る、呼吸も
ゆっくり大きく息を整えながら、転倒、滑落に注意しながら集中して・・・
赤岳頂上山荘に到着したのは15:45であった。山頂は目の前なのでチェックインの前に登
頂。16:00赤岳頂上山荘チェックイン。夕食後は食堂でテーブルを繋ぎ大宴会にて本日は
お疲れ様でした。
【3日目 9月30日】
 5:00朝食、5:45下山開始。赤岳の激下りは岩が湿っているし滑りやすい、当然慎重にな
る。6:30地蔵の頭に到着。振り返れば赤岳が見える、名残惜しいが今日のメーンである
激下りの再開始である。踏み外しや転倒、滑落、落石、等どんな危険が待っているか分か
らない、慎重にゆっくりと足を進める。幾度も鎖場を降り、梯子を下り、金網階段、ザレ場に
ガレ場、そして『ラーク!』即時の掛け声に難無く済んだ。地蔵の頭から1時間10分程降り
てようやく行者小屋に7:40に到着。辺りは紅葉の始まりで色付いている、気温は10.5度。
 休憩を取りスタート。ゴールまでの2時間ここからは勾配が小さいが長丁場、苔の生い茂
った森林の中、まるで別世界の様な自然の美しさ、キノコやホテイランの保護区域が数多
く見ることが出来た。10mを越すデカい苔の生す岩もつっかえ棒に支えられてあちこち
に見かける。10:30下山口到着、10:40赤岳山荘Pでブルーシートと及川運転手さんに再会。
今回もジュースや飲み物を頂き乾ききった体が癒されました。
尖石(とがりいし)温泉の縄文の湯で入浴と昼食を済ませ山形への長旅。19:10米沢道の
駅到着、20:00山形駅に無事到着。
今回の登山は曇りが続き雨こそ降らない良い天候?でした。道中の景色は白い雲に時たま
見せる青空や山の景色に歓喜、登り口付近や下山中の苔生す森林浴は最高でした。
 
 
             

 

   

    白駒池入り口からスタート           

   

    

   

    白駒荘到着 ここでお昼

   

   

   

       

 

 

    

     中山への登り途中の休憩 皆さん余裕です。 

 

       

       

         中山の展望台  ケルンの前で記念撮影 

        

    1日目は人気の黒百合ヒュッテ

 

 

     

  

     おつかれさまでした。

 

 

    

    

   

   東天狗岳への急登をよじ登る。 

     

 

   

    東天狗岳(2640m) 登頂!

 

 

   

   まだまだ先は長い

 

 

    

    夏沢ヒュッテ とにかく休憩

  

    

     東側は崖っぷち。真っ白い風景なのであまり気にならない。

     いや見る余裕がないのか??

 

 

  

   硫黄岳山頂(2760m)喜びひとしお。

     

  

 

   

    横岳(2829m)登頂

 

 

 

    

     ようやく地蔵の頭  ここから主峰赤岳へ

     

 

  

    慎重に、おちついて

 

  

    絶景なり   

 

 

     

    そう簡単には登らせてくれません

 

 

    

    赤岳展望荘 Sさんはいつもナイスリアクション

 

 

    

     ついに赤岳(2899m)登頂! 頑張りました

 

 

    

     下山開始

 

 

        

      赤岳頂上山荘  目標達成!今日も飲むぞー

 

 

     

      さあもうひと踏ん張り

 

 

      

      八ヶ岳縦走 大成功!! 皆さんいい笑顔 お疲れ様でした 

 

 

   

 

     前回は20年前の2005年(平成17年)でした。 

     当時の画像はありません

    

 

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