9月7~8日(土日)朝日連峰
寒江山(1695m)以東岳(1772m) 

 

西川町

体力度 上級 7日 歩行時間8:00 歩行距離9,8km
危険度 中級 登り1518 m 下り628m
8日 歩行時間9:10 歩行距離 13,6km
登り772m 下り1750m

累計 歩行時間 17:10h 歩行距離 23.4km 上り2290m、下り 2378m 

朝日連峰は山形県と新潟県との境にあります。標高 1870m の大朝日岳を主峰とし、西朝日岳、
竜門山、以東岳までの 15km を主稜としています。東北地方では最大のスケールを持ち、山腹を刻
む谷は深く、”東北のアルプス”と称され、多くの登山者に愛されています。また大朝日岳は日
本百名山の一つに数えられその中でも人気の高い山としても知られています。
今回は狐穴小屋の避難小屋泊、食事、寝具は各自持参になります。

  

 

 

  
(7日) 県庁 5:00=山形蔵王 IC= 寒河江 PA=月山 IC=6:20 日暮沢登山口
     6:40~11:00 ユーフン山(昼食)11:40~12:40 竜門山分岐~13:00 竜門小屋
     ~14:20寒河山~15:52 狐穴小屋着
(8日)5:45 狐穴小屋 ~8:10 以東岳 ~以東小屋~12:15大鳥小屋(昼食)12:55~
        16:10泡滝登山口 = 寒河江 PA=山形蔵王 IC=18:45 県庁着
 
 
 
 
 
2月の学習会で朝日山岳会会長佐竹氏に『朝日連峰の魅力について』と題して講演いただいたので
今年は久しぶりに朝日連峰縦走を企画。朝日連峰は7年ぶり(前回は大朝日岳周回)
【一日目】
県庁駐車場、AM5:00定刻に出発。
寒河江PAにて7名全員揃い、天気は曇りだが雨が降らない様祈りながら日暮れ沢登山口に向かう。
登山口の駐車場は先客3台の車がありガラ空き状態。準備が整い定刻より10分早い6:40登山開始。
今回は避難小屋泊で自炊の為重いザックを背負っての山行である。パッキングを工夫して
10kg程度の抑えた方やゴージャスな食事をするため14㎏位の方と皆さん自分の体力を考えての
お荷物である。出発前に及川運転手に今夜のおつまみにと差し入れにイカの一夜干しと焼き網が
網はバーナーの為使えないので一夜干しだけ有難く頂戴する。とにかくバテない様にゆっくり登る。
 ゴロビツ水場に到着、充分の水を保持しているので水場まで下るのはパス。
清太岩山に10:05到着、ここら辺の登山道は山名の通り岩が多い登山道であって段差が微
妙にキツイ大腿四頭筋に刺激を与える。それでも次の昼ご飯タイムのユーフン山を目指す。
 順調に進みユーフン山には11:00到着、雄大な朝日連峰の景色を眺めながらの食事は最高
です。目の前に小朝日岳、頂上が雲で隠れたり見えそうになったりの大朝日岳、風は熱い体を癒して
くれるがそのうち霧雨のような。雨になると心配なので雨具を着込んで出発、竜門山を目指す。
12:40竜門分岐点に着く、荷物をデポして近くの龍門山へ・・2~3分で到着したが頂上の標識が無い。
一番高い所を踏みしめてリターンする。やがて竜門小屋が眼下に見えて来た。
 竜門小屋前の水場にビール3本が冷やされている。小屋内を拝見、留守の様だった。水を補充して
先へ進む。本日のメーンの山である寒江山を目指す。周りの山並みを眺めると広大な草原に見えて素
晴らしい光景で日の当たっているところもある。狐穴小屋に到着するまで、天気が持てば良いのだが・・
 急登ではないのだがズッシリと重さが伝わり相変わらず地球の引力に逆らって登る・・
登山道脇は結構花が多く残って咲いている、花の季節は一面素晴らしいお花畑になっているのだろうと
想像しながら自己満足で癒される。
途中狐穴小屋と竜門小屋の管理人さんと行き会う。先客に当会の7名団体の情報が伝わっ
ていて、ヨロシクとのこと。そして寒江山頂上到着、皆さん充分な満足度を味わう。
 30分程進むと北寒江山、この辺りになると霧が出て見通し100m位、そして広々した岩ゴロに砂場で
道が無くなる、石や岩に付けてある赤〇や➡を探しながらの謎解きゲームの様な歩きになる。
GPSが使えないと、次の赤〇を発見してからでないと先に行けない、ホワイトアウトの場合は動け
なくなる危険な場所である。あさひ湖分岐と三方境を過ぎると間もなく狐穴小屋に到着、小屋の先客は
1名(途中で追い越して行った方)である。
 小屋前の水場は水量も勢いが有り心配なし。トイレも水洗で水の勢いも素晴らしい。二階フロアと
ロフト有りで三階建ての立派な小屋でした。(薄い銀マットと毛布が数枚有り利用可)
管理協力金は1500円⇒2000円に変更になっていました。
 夕食の準備は各自工夫を凝らしたコンロや料理で自炊。及川運転手に頂いたイカの一夜干しも
女性の方が手際よく調理され味は最高。やがて飲めや、食えや、ワイワイガヤガヤの宴会。
 陽が沈んで(太陽は見えなかったが)暗くなり長い夜が訪れるのでありました。
夜中、強風と雨の音、朝まで止むのだろうか?・・不安をよそに暴風雨の音もイビキと共に子守唄となり
眠りに入るのでありました。
【2日目】
AM4:00を過ぎたころから身支度の準備が始まり5:00ころは各自準備した朝食、
外は小雨がパラパラ状態。小屋前の水場で飲料水を確保して5:45登山開始。
雨は弱いが降ったり止んだり、脱いだり着たり、食べた分だけ荷物は軽くなったとはいえ、足に腰に
堪える。ガスが掛かり頂上の見えない、下界も見えない山登りになったが、ひたすらに以東岳を目指す。
 中先峰手前の池とうの水鏡にはあいにく白いガスしか映らなかったが、たぶん以東岳が映って
奇麗だろうなと空想の世界であった。以東岳頂上に到着標識の前で白いガスをバックに記念撮影。
寒江山そして以東岳を登頂して充分満足して下山開始。
登山道先にガスの中に以東小屋が現れた、玄関には管理人のお姉さんが待っていてくれた。
ゆっくり休んでと小屋の中2階に案内される。まだ新しく☆三つといったところかな。
ぜひ利用を勧めたくなるような小屋でした。
記念撮影後、大鳥池目指して下山開始。雨の降ったことで登山道は水洗トイレの様に水が流れていて
しばらくの間、憚りながら歩くことになりいつもと違う筋肉が刺激を受ける。筋肉痛にならなければ良い
のだが・・直登コースを下山なのだが、岩や石がゴロゴロ時にはガレ場おまけに雨に濡れて滑る。当
然足に負担が掛かり安全の為スピードダウン。雨も止み本来なら下界に熊の毛皮の形状をした大鳥池
が見える筈だが残念真っ白け…。
 中腹を過ぎたころ大鳥池と小屋が見えた。もう少しの辛抱である。急坂下りも終わり東沢の水は
チョロチョロ、渡渉の心配は無し。大鳥小屋に向かう大鳥池のほとりの登山道も意外とアップダウン
が有り、一歩間違えれば湖にドボンである、慎重に進む。
鳥小屋到着、晴れているので外のテーブルで昼ご飯の自炊で頂く。大鳥池を下山口へ向け出発。
約3時間の長い道のりである。間もなく七曲の坂の下り坂である。所どころに水場が有り飲料水の
心配はいらない。七曲の後はアップダウンはあれど平坦な道路が続く。二つのつり橋を渡り下山口に
無事到着。駐車場ではいつものブルーシートそして冷えたドリンク3種類。身に沁みて美味しかった。
及川運転手いつもありがとう。月山道の駅、寒河江PAで一名下車、県庁に18:45到着。
一日目は雨に濡れることも無く、暑くも無い天候に恵まれましたが、二日目は雨が降った
り止んだり、二日間格別に思いザックを背負っての登山でしたが、朝日連峰を小屋泊で縦
走、龍門山そして寒江山と以東岳を登頂した満足度の高い山行でありました。
               


         日暮沢登山口、少し歩くと朝日きっての急登がはじまる
 
 
 
 
           上 最初のピーク 清太岩山 (1465m) 下 ユーフン(熊糞)山(1565m)
 
 

          
         上 竜門山山頂(1688m)付近   下 もうすぐ主稜線だ  竜門山分岐
 
 
 
 
       
 
         竜門山
 
 
 
       
 
               寒江山(1695m)
               

 
         宿泊は狐穴小屋 お世話になりました
 
 
        
 
         以東岳(1772m)山頂
 
 
         

           以東岳避難小屋

   

                 

             

            大鳥池から泡滝登山口へ笑顔でゴール お疲れさまでした。           

   

    

          

            大鳥池から以東岳を望む 

           花はタカネマツムシソウ、ミヤマトリカブト、ウメバチソウ

   

         

   2017年8月にブナ峠から古寺鉱泉ルートで大朝日だけに登っている→ こちら 

   以東岳は記録では3回登っている。最初は1989年泡滝~日暮沢(今回と逆回り)

   でこの時は2泊3日で余裕のスケジュール。その後は2002年、2012年 

   いずれも1泊で泡滝から以東岳周回となっている。 画像データはない。

   

    

    

 

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